北上・西和賀

やりがい、大変さ肌で 高校生がビジネス体験 専北マルシェ【北上】

にぎわいを見せた初の「専北マルシェ」。笑顔で買い物客と接する専大北上高の生徒たち

 専大北上高校商業科による「専北マルシェ」は26日、北上市本石町の詩歌の森公園で開かれた。生徒たちが地域の商店や事業者と連携して元気よく売り込み、ビジネスのやりがいや大変さを肌で学んだ。

 生徒たちが現場でビジネスを学ぶ機会として初めて企画し、商業科の1~3年生約140人が参加。新型コロナウイルスの影響を受ける中、新規ビジネス展開を模索する地域の協力店、事業者と打ち合わせを重ね、仕入れなどの準備に当たってきた。

 27ブースを設け、生徒たちは店頭に立って各店、事業者の菓子類や餅、パン、ドリンク、ケーキ類、雑貨類、文具類、手作りみそなどを販売。「いらっしゃいませ」「いかがですか」と積極的に売り込んだ。

 子供と共に来場した小原みなみさん(同市二子町)は「若い人たちが自ら企画して活気があり、応援したかった」とお目当ての商品を購入。各ブースでは早々に売り切れが続出した。

 髙橋永遠さん(2年)は「コロナで店の人たちが大変な中、少しでも手伝えないかと思った。準備も大変だったけど、みんな来て買ってくれて良かった」と満足そう。畠山萌加さん(1年)も「お客さんと目を合わせて笑顔の対応を心掛け、接客の仕方、ビジネスマナーを勉強できた。来年もまたやりたい」と充実感を漂わせていた。

 納豆や菓子パンなどを販売した、障がい福祉サービス事業所北萩寮(同市町分)の八重樫祐貴職業指導員も利用者、生徒たちと共に接客し「コロナで販売会もなくなる中、久々のいい機会になった。高校生はてきぱきと動き、こちらも頑張らねばと思った」と刺激を受けたよう。専大北上高の田口裕道教諭は「生徒たちは企業、店の方々のアドバイスを受け、仕入れから販売まで学ぶいい機会になり励みになった。来年以降も継続したい」と話した。

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