奥州・金ケ崎

「まちなか線」新設 町有バス実証運行開始【金ケ崎】

町有バスの実証運行が始まり、新設の「まちなか線」の始発停留所に停車した田園バス

 金ケ崎町による田園バスの新ルートと、スクールバスの一部区間に町民も乗車する混乗の実証運行が1日、始まった。両バスの運行を最適化し、利便性向上や持続可能な運行体制の構築につなげる目的。30日まで平日に行い、乗車データを収集して効果を検証する。

 田園バスの実証運行は▽ダイヤ、ルートの適正化▽各交通機関の乗り換え拠点との連絡向上▽日常利用の利便化―などが狙い。ダイヤの再考で捻出した時間帯を利用し、7路線目として「まちなか線」を新設。南・北回りを毎日運行し、他路線が休みとなる水曜は終日、他は朝夕の2便が走る。

 また現行6路線は、曜日を決めて週2日の運行に限定する一方、停留所を増設。日中の乗車目的が買い物や受診が中心となっていることを踏まえた。

 スクールバスの実証運行は、田園バスと運行ルートが重複していることを受けて試行。バスの最大限の活用を図る。乗車は事前許可制で、最寄りのスクールバス停から朝に乗り、金ケ崎中学校での生徒の下車後、六原駅行きと町役場行きの2路線を運行する。

 期間中の運賃は無料。田園バスは乗客に渡したICカードを通じて乗車データを収集し、各利用者への実態調査も並行して行う。

 実証運行終了後は両バスとも9月末までの運行体制に戻す。担当の都市建設課の菅原睦課長は「コロナ禍の中での実証運行で利用実態がつかめるか不安もあるが、やってみなければ分からないところもある。田園バスの新ルートの利活用やスクールバスとの重複解消などにつながってほしい」と話していた。 

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