北上・西和賀

トーチ燦然 膨らむ期待 東京五輪 北上で県南初巡回展示

東京五輪・パラリンピック聖火リレーのトーチに見入る親子連れ=北上市・江釣子ショッピングセンターパル

 東京2020オリンピック・パラリンピック聖火事業等県実行委員会などは4日、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで、県南部では初となる聖火リレーのトーチ巡回展示を行った。本県に関係する五輪選手を紹介し、市もスポーツミニフェスティバルを開催。来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの機運を高めた。

 トーチは9月24日の雫石町を皮切りに2021年4月まで県内33市町村を巡回する計画で、北上は3自治体目。パル1階の会場には燦然(さんぜん)と輝くトーチがお目見えし、イベント開始早々から来店者が次々と訪れて見入っていた。

 父母と共に訪れた双子の関口愛華ちゃん・穂華ちゃん(4)=ともに飯豊保育園年中組=姉妹は「きらきらしてきれいだった」と声を弾ませ、父親の剛司さん(35)は「近くで見ると精巧に作られているのが分かった。すごく貴重なものを見させてもらった」と笑顔で話した。

 関連イベントで本県初開催の「いわてShare!スポミュージアム」では、1960年代以降の県内の歴代五輪・パラリンピック出場選手をタペストリーで紹介。92年アルベールビル五輪ノルディック複合団体で金メダルを獲得した三ケ田礼一選手のヘルメットやゴーグル、2014年ソチ五輪カーリング女子日本代表の苫米地美智子選手が使ったブラシなども展示した。

 市は「復興ありがとうホストタウン」で、相手国となったセルビア共和国について記したパネルを掲示。ニュースポーツのクロリティーやスカットボールの体験コーナー、走り方教室なども子供らの人気を集めていた。

 市の平野大介スポーツ推進課長は「トーチを見た人の表情がみんな明るく、五輪・パラリンピックへの関心の高さを感じた」と強調。セルビア共和国で五輪に出場する陸上競技は有力選手もおり「メダル候補者が北上で合宿する可能性があるだけに、応援の雰囲気を高めていきたい。セルビアをメーンとしたイベントも別途、考えたい」と、今後も機運醸成に努める。

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