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八重咲きリンドウ新品種 花持ち良く、ボリューム感も 県農研センター開発【岩手】

県農業研究センターが開発した八重咲きリンドウの新品種

 県農業研究センターは、岩手生物工学研究センターと連携して鉢花向け八重咲きリンドウの新品種「いわてDfG PB―1号」を開発した。県による八重咲きリンドウの育種は初めて。花持ちが良く八重咲きの華やかな花形がブライダルや日常使いでの利用を喚起し、新たな需要拡大が期待できる。

 本県は全国シェア6割を占める日本一のリンドウ産地。近年の出荷量は5000万本前後で推移している。切り花はお盆や彼岸向けの仏花や鉢花は敬老の日のギフト向けなどのイメージが定着していることが、新たな需要を阻害する要因になっている。

 今後の需要を拡大する方策として、目新しい八重咲きに着目。2016年度から本格的にバラやカーネーションなどのように多用途で使える品種の育成を進めてきた。

 今回開発したのは、青の花弁が外側に大きく開くササリンドウ系統の新品種。雄しべが花弁化することで八重咲きとなり、受粉することがないことから1カ月程度は日持ちするという。開花期は9~10月。中心の茎から側方に出る側枝の発生が良く、花のつぼみが多くボリューム感もある。

 品種育成には交配、播種(はしゅ)、育苗、選抜を繰り返すため長い期間が必要となるが、岩手生物工学研究センターが開発した幼苗期の葉から八重咲き株を判別できるDNAマーカー技術を活用し、大幅に育種の効率化を図った。

 21年度の本格生産と早期の生産拡大に向け、県農産物改良種苗センター(奥州市江刺)で種苗の増殖を急ぐ。挿し木繁殖により育成した苗を用いて生産することから21年に農家に苗を供給し、1年間の株の養成期間を経て22年秋に本格出荷となる見通し。

 県農業研究センター園芸技術研究部花き研究室の内藤善美室長は「鉢物として作りやすく見栄えする品種を育成するのに苦労した。八重咲きは今までのリンドウとは違い新しい特徴を持つ。誕生日プレゼントやテーブルに飾るなどさまざまな用途に使ってもらえるようにしたい」としている。

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