北上・西和賀

町の魅力発信 仕事図鑑作成へ 西和賀高生

インタビューの事前準備について広瀬さん(左)の話を聞く西和賀高の生徒

 西和賀町の県立西和賀高校(鈴木裕校長、生徒103人)の1、2年生は、地域で働く人たちを取材した冊子「西和賀 まち・ひと・しごと魅力図鑑(仮称)」を作成する。町地域おこし協力隊と協力し、町内で働く人へのインタビューを通じて町の魅力を発見し、町内外へ発信する。

 同校1、2年生の計65人が、総合的な探求の時間「いのち輝く百年創造塾」で、10月から約4カ月をかけて取り組む。地域おこし協力隊5人と協力して、インタビューや記事作成に関するノウハウを習得した後、町で働く人への取材を通じて町の魅力を記事化するとともに、冊子にして成果を発表する。

 初回の7日は、同校に町地域おこし協力隊で町観光商工課所属の広瀬雄大さんらを迎え、オリエンテーションを実施。完成までの流れと図鑑を作る目的を共有するとともに、インタビューの事前準備として「仕事」の仕組みに理解を深めた。

 「インタビューする相手は個人だが、仕事を知らないと取材にならない。取材前にその人が働く業界や会社を調べてほしい」という広瀬さんのアドバイスに、2年加藤瑞基さん(17)は「仕事に対して漠然と考えていたが、業種や業界、職種、役職などを理解することができた。インタビューに役立てたい」と話していた。

 同校では生徒が「人生百年を自分で創る」という将来設計への意欲を持ち、心豊かで地方創生に貢献できる人材の育成を目指している。図鑑の作成を通じて鈴木校長は「生徒が町の魅力を発見するとともに、町民も町の魅力を再認識し、完成した冊子を配布することで小中学生に高校での学び、町外にも西和賀の魅力を知ってもらい、地域活性化につなげたい」と話す。

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