奥州・金ケ崎

NHK杯カヌースラローム 藤野選手(県協会)準決勝で涙【奥州】

NHK杯全日本カヌースラローム競技大会で力強い漕艇を見せる選手=25日、奥州いさわカヌー競技場

 第43回NHK杯全日本カヌースラローム競技大会(日本カヌー連盟、カヌージャパンカップ奥州市実行委委員会主催)は25日、同市の奥州いさわカヌー競技場で開かれた。23日から開催してきた四つの全国大会の締めくくりで、スラロームでは国内最高峰の舞台。トップ選手がハイレベルな試合を繰り広げた。【8面に競技結果】

 24日の予選会を勝ち抜いた選手と、前年度のナショナルチームメンバー(シニアAチームのみ)など出場資格を持つ強豪の計33人がエントリー。男女別のカナディアン、カヤック各シングルで競技を繰り広げた。

 選手は強風や雨などで厳しいコンディションの中、全力を発揮しようと競技に臨んだ。県勢は男子カヤックシングルの藤野浩太選手(県カヌー協会)が唯一出場したが、準決勝で涙をのんだ。

 デモンストレーションとフォアランでは、男子カヤックシングルで東京五輪日本代表に内定している足立和也選手(山口県体育協会)も出艇し、会場を沸かせた。コロナ禍以後国内の主要大会がほとんど中止となった中、足立選手も実戦形式での漕艇は久々。「シーズンを通して試合ができなかった中でこげて、良い経験になった」と感触を語った。ジュニアとU23日本代表の選考も行われた今回の大会について、「若い世代には常に期待している。刺激し合ってパリ五輪では一緒に代表争いをしたい」とコメントした。

 会場では新型コロナウイルス感染防止のため、観客に検温をはじめとする対策への協力を求めた。同連盟によると、選手や運営スタッフなどの関係者を除く3日間の観客は計約1500人だった。

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