奥州・金ケ崎

地域のため力合わせ 来月に配布へ 岩谷堂小6年生布マスク製作【奥州】

来月に配布する布マスク作りに励む岩谷堂小6年生

 奥州市江刺の岩谷堂小学校(佐久間充校長)の6年生104人は、布マスク作りに取り組んでいる。6学年PTA(熊谷研哉委員長)が、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、諦めずに知恵を絞って道をつくってほしいとしての取り組み。全校の保護者から布生地の協力を受け、6年生がクラスごとに手作業で仕上げる。マスクは11月9~11日に商業施設などで配布予定という。

 同校6学年は例年、学習発表会に「館山食堂」を催しているが、新型コロナの影響で今回は中止とした。「全てを諦めるのではなく、知恵を出せばやれることがあることを経験してほしい」との思いで検討し、マスクを作って地域の人たちに配布することを決めた。

 取り組みは「岩小マスク工場」と名付けられ、3クラスで450個を目標に設定。学校側もキャリア教育の一環に位置付け、今月21日~来月2日の期間中にクラスごとに2時間ずつ2日間の授業として展開している。

 児童は、型紙に合わせて生地を切る「型紙班」、ミシンで縫い合わせる「ミシン班」、ゴムを通す「ゴム通し班」、メッセージを書いて仕上がったマスクを個別に包装する「包装班」に分かれて作業に当たる。

 今月23日は6年2組35人が作業に当たり、目標に向けて次々にマスクを仕上げた。作業に慣れてくると、手が空いた班が手が足りない班を手伝うなど、連携の強さを見せた。

 ミシン班の小澤さやかさん(12)は「裁縫は得意。しっかり予防してほしいと考えて作っている」、包装班の熊谷鳳汰君(11)は「みんなでの作業は楽しい。協力して頑張るといっぱいできると実感した」と話していた。

 熊谷委員長は「手際よく作業している姿を見ていると子供たちの成長を感じ、感動している」とし、「配布では地域の人たちにマスク着用や感染防止対策を改めて意識づけるように呼び掛けたい」と語っていた。

 配布は来月9~11日の午前10時30分~正午に、同市江刺地域内のスーパースーパーマーケットサンエー、イオンスタイル江刺、市役所江刺総合支所で行われる。

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