一関・平泉

長い冬ごもりへ雪囲い 須川高原温泉 作業大詰め【一関】

1週間後に迫った今季の営業終了を前に、建物の雪囲い作業に追われる須川高原温泉の従業員=27日午後2時ごろ

 27日の県内は、移動性高気圧に覆われ青空が広がる好天となったものの地表の熱が奪われる放射冷却現象で朝方は冷え込み、最低気温が千厩で3・3度、一関では今季最も低い4・4度(ともに盛岡地方気象台調べ)を記録した。

 こうした中、岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山の8合目(1126メートル)にある一関市厳美町の須川高原温泉(稲垣榮代表取締役会長)では、1週間後に迫った今季の営業終了を前に雪囲いなどの作業が大詰めを迎えている。

 雪囲いは冬の間多い所で10メートル近く積もる雪から建物を守るためで、21日に始まった作業では利用客に支障の無い場所から窓や出入り口全体を厚い板で覆い、しっかりと固定している。

 営業は宿泊が27日で終了し、日帰り入浴は11月3日の午後3時まで。同温泉では今季の利用に感謝の気持ちを込めた「ファイナルじゃんけんお風呂」と題したイベントを最終日に開き、従業員とのじゃんけんに勝った人には来季の入浴料が半額になる割引券を贈る。

 同温泉前を経て秋田県に通じる国道342号は真湯―須川高原温泉間14・9キロ、秋田側16・6キロ区間とともに来月5日正午に閉鎖。栗駒山は来春まで約6カ月の長い冬ごもりに入る。

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