地元自慢の味 大人気 栽培したサトイモ販売 二子小5年生【北上】
北上市立二子小学校(齋藤佳孝校長、児童202人)の5年生は30日、自分たちで育てた「二子さといも」を市内の商業施設2カ所で販売した。児童たちの元気な声に引き寄せられ、買い物客が続々と足を止めて購入。開始数十分で完売する人気ぶりだった。
同校では毎年、校舎近くの畑で二子さといもを栽培。地元生産者らからアドバイスを受けながら今年は5月に植え付け、5年生が主に水やりなどを担当して10月上旬に掘り起こした。
例年であれば秋に「いもっこフェスティバル」を開いて栽培でお世話になった人と交流していたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。5年生のみが家庭科の授業で芋の子汁にして味わったという。
栽培の取り組みを締めくくる販売は、5年生37人がさくら野百貨店北上店前と江釣子ショッピングセンターパルに分かれて実施。自ら袋詰めした1袋500グラムを格安で販売し、お薦めのレシピや特長を記した資料も併せて配った。
児童たちが「おいしいですよ」「私たちが育てました」とPRすると、20分ほどで一気に売り切れた。千田樹希さん(11)は「たくさん買ってもらえてうれしい」と笑顔を見せ、秋篠幸花さん(10)は「芋の子汁か煮っころがしにして食べてほしい」と話していた。