クヌギの生育願い 千厩・奥玉 中学生ら枝打ち作業【一関】
一関市千厩町の奥玉愛林公益会(太田和明会長)が主催する第12回「どんぐりの森づくり大作戦」は2日、同町奥玉の京の森公園周辺で開かれた。地域の自然保護を目的に毎年植樹してきたクヌギの森を整備するため、千厩中学校の生徒ら約100人が枝打ち作業に取り組んだ。
同会は地元の環境保全を目的に、千厩川源流域に二酸化炭素(CO2)の削減などに効果のあるクヌギの植樹を続けてきた。前回までで管理する土地のほとんどに植樹したことから、今回は枝打ち作業を企画。かんきょうネット千厩、市建設農林センター、地元自治会などが協力した。
開会行事で太田会長は「大作戦でも今回は初めての枝打ち作業となるが、木がすくすく伸びるよう枝を落としたり、つるを払ったりしてほしい」とあいさつ。同校3年生93人が3グループに分かれてクヌギの森に入った。
ヘルメットをかぶった生徒は、傾斜面での立ち方やのこぎりの使い方に苦戦しながらも2人一組で作業に励んだ。伊東茉鈴さんは「枝を切るのは難しかったが、こつを教わってなんとか切ることができた」、古舘雫さんは「冒険感があって楽しい。森林整備に対する興味も湧いてきた」と話していた。