住民に広がる不安 早期解決望む声も 奥州・水沢胎児遺体
奥州市水沢中上野町でごみ収集車から胎児の遺体が発見されたのを受け、奥州署などは7日も周辺の聞き込みに当たった。住民からは不安の声が聞かれた。
遺体は6日午前9時5分ごろ、ごみ集積所で収集に当たっていた作業員が、収集車の投入口付近から発見した。
発見場所周辺は住宅街で、近くに水沢公園やコンビニエンスストアなどの店舗があり、大きな車道と住宅地を東西に走る抜け道を中心に往来がある。
6日はこの地区の可燃ごみの回収日で、収集車は近辺に複数ある集積所を回っていた。住民によると、発見場所や近くの集積所では以前、区域外からとみられるごみが持ち込まれたことがあり、回収時以外は収集かごを折り畳むことにした所もあるという。
発見を受け、付近では集積所を見回る住民の姿も見られた。近所の60代女性は「住民は事件を長く引きずってしまうだろう。捨てられた子供がかわいそうで、その母親もどんな気持ちでいるのか。早く解決してほしい」と願っていた。
遺体の司法解剖は8日以降に行われ、死因や月齢などを調べる。