北上・西和賀

幅広い魅力 発信へ トリプルアニバーサリー 北上市、プロモ動画制作 10団体・個人が出演

鬼剣舞、甲冑などの姿で勢ぞろいし、威風堂々撮影に臨む出演者

 北上市は、2021年の三つの周年事業「トリプルアニバーサリー」のプロモーション動画を制作している。市内出身、またはゆかりがあり、各分野で活躍する10団体・個人が出演。鬼剣舞などの伝統的な民俗芸能に新しい文化のダンスミュージック、書道、ボクシングといったパフォーマンスを融合させ、北上の幅広い魅力を県内外にアピールする。

 来年は市制施行30周年、展勝地開園100周年、第60回北上・みちのく芸能まつりの三つの節目を迎える。動画は「伝統×交流×革新」がコンセプト。伝統を次世代につなぎ、進化する北上を表現する。

 出演するのはコントローラーダンススタジオ、鬼柳鬼剣舞、更木神楽、煤孫ひなこ剣舞、書家の中嶋敏生さん、黒沢尻北高書道部、スケートボードの高橋伸明さん、ダーツの村松治樹さん、チアダンサーの司東実優さん、プロボクシング世界元3階級王者で9月に引退表明した八重樫東さんの総勢38人。青年層が中心で、子供も登場する。市は県内の業者に業務委託し、8月から順次撮影を始めた。

 江釣子地区交流センターで8日、報道陣に撮影が公開され、八重樫さん(37)が鬼剣舞の囃(はやし)に合わせてシャドーボクシングを披露。撮影を終え、八重樫さんは「江戸時代のボクサーとして見ていただければ。雰囲気も出ており、素敵なプロモーションビデオになると思う」と笑顔で話した。

 最後に八重樫さんら出演者が鬼剣舞や甲冑(かっちゅう)、忍者、刺し子姿で勢ぞろい。歴史を感じさせる堂々とした仕上がりとなった。

 中嶋さん(31)は、事前に市内の神社で第60回北上・みちのく芸能まつりに関する書を大筆で披露。「歴史あるイベントの記念だけに力強く書いた。ぜひ若い人にも見てもらえれば」と充実した表情。鬼柳鬼剣舞で踊り手筆頭・一剣舞を務める高橋邦治さん(39)は「記念の年に出演できて光栄。北上をPRするいい素材になれば」と期待した。

 11月中に撮影を終え、3分程度に編集し年内に完成予定。年明けから成人式をはじめとするイベントや市内の施設などで公開。動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。市都市プロモーション課の島津英子課長は「楽しく、わくわくする内容になると思う。多くの方々に見ていただき、北上の魅力を発信したい」と話している。

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