日本の伝統 優雅な音色 笹間一小 和楽器演奏体験【花巻】
花巻市立笹間第一小学校(髙橋昌克校長、児童122人)の和楽器に親しむ会は11日、同市中笹間の同校で開かれた。4年生と6年生が実際に琴や太鼓などの演奏を体験し、日本の音楽文化の魅力に触れた。
同市南笹間の平藤まり子さん(70)が主宰する「生田流宮城ことの会」の指導で2年前から4、6年生を対象に実施。同日は会員ら12人が来校し、琴13面をはじめ、小鼓や締太鼓、尺八、三味線、胡弓、十七絃、横笛などが用意された。
6年生25人は2グループに分かれ、琴とその他の和楽器の演奏方法などをそれぞれ学習。琴は親指、人差し指、中指に琴爪をはめ、楽譜を見ながら「さくら」の演奏に挑戦した。会員は琴の仕組みや座る位置、構え、指の当て方、はじく箇所などを説明し、「隣の絃に指を押し付けるようにはじくと音が出る」「何回もやってみるのが上達の道」などと助言した。
2年前の経験を生かして滑らかに演奏する児童もおり、最後は他の楽器と音を合わせて締めくくった。八重樫杏珠さん(6年)は「ピアノをやっているけど、琴の方がしっかり音を鳴らすのは難しい。きれいな音色を響かせることができて良かった」と語った。
平藤さんは「学校教育に邦楽などが取り入れられているが、日本の伝統文化である和楽器を見たことも聞いたこともない児童も多いと思う。一度触ってみることで、今後少しでも親しみを感じてもらえたらうれしい」と話していた。