児童トーチに目輝かせ 復興五輪出前スクール金ケ崎・三ケ尻小
東京2020オリンピック・パラリンピック聖火事業等県実行委員会による「復興五輪出前スクール2020」は11日、金ケ崎町立三ケ尻小学校で行われた。3、4年生32人がクイズや映像を通じて五輪とパラリンピック、来年予定される東京大会の聖火リレートーチと本県のつながりなどを学んだほか、パラリンピック競技を体験した。
実行委事務局の県文化スポーツ部オリンピック・パラリンピック推進室の職員6人が同校を訪問。職員が4年に一度の世界最大のスポーツ大会である五輪、パラリンピックの概要に触れながら内容にちなんだクイズなどを出題し、児童たちは楽しみながら理解を深めた。
このうち、聖火リレーについては、使用されるトーチが東日本大震災で被災した東北3県の応急仮設住宅で使われたアルミが材料の一部に用いられたことなど、本県とのつながりも映像を通して説明。トーチは会場でも紹介され、児童たちが「すごい」と目を輝かせた。
また、パラリンピック競技の車いすバスケットボール、ボッチャを体験。車いすバスケでは競技用の車椅子に乗ってフリースロー3投を行い、バスケットとは異なる競技感覚を理解しつつも果敢に挑んだ。
松本泰知君(4年)は「ボールがゴールに届かなくて難しかったけれど、面白かった」と競技の魅力に笑顔をのぞかせ、間近で目にしたトーチも「格好良かった」と感想を語っていた。
出前スクールは県内の児童生徒を対象に、復興五輪への興味関心を高め、身近に感じてもらうとともに大会や関連事業への参画機運を醸成していこうと9月から始め、10小学校と3特別支援学校で予定する。三ケ尻小は7会場目。