【新型コロナ】15人感染過去最多 岩手県内累計100人超に
県と盛岡市は20日、新たに20~70代男女15人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。重症者はいないという。1日の感染者数では過去最多となった。県内の感染者は計112人で、7月29日に初めて感染が確認されて以降、累計で100人を超えた。【2、3面に関連】
県や盛岡市によると、これまでに花巻市の50代会社員男性を含む3人の感染が確認されている職場について、男性の家族で同市の40代団体職員女性と、男性の職場関係者で同市の20代会社員男性が感染。さらに、この職場からいずれも会社員で、盛岡市の20~50代の男女4人と紫波町の40代女性の計5人の感染が判明した。県や市では、職場クラスター(感染者集団)の可能性もあるとみている。
クラスター関連では、盛岡市大通の「ヌッフ・デュ・パプ」を利用した住田町の50代無職男性と、宮古市太田の「居酒屋ニシザワ」で感染した利用者の家族で同市の30代会社員女性が感染した。
盛岡市内の医療機関で感染した医師の診療行為からの感染が疑われる患者の家族で同市の70代自営業女性のほか、国外から入国した釜石市の20代夫婦、雫石町の30代会社員男性、宮古市の60代会社員女性の感染も確認された。
テレビ岩手は20日、営業局勤務で矢巾町の40代派遣社員女性が感染したと発表した。18日に感染が判明した同局の40代男性の隣の席で業務しており、濃厚接触者となっていた。
県内の感染者数が累計100人を超えたことについて、県医療政策室の工藤啓一郎室長は「全国的に感染が一時的に少なくなった9月末から10月にかけては、県内でも落ち着いた状態だった。しかし、今月に入ってからは感染経路不明なケースが増えてきて、複数のクラスターも発生した。今後は、クラスターを含めた感染の連鎖を封じ込める作業に尽力していく」と述べた。