新型コロナ/県内初の死者 新規感染者は4人【岩手】
県は23日、新型コロナウイルスに感染し、入院していた高齢者1人が死亡したと発表した。県内でコロナによる死者は初めて。県は個人の特定につながるとして、年代や性別、居住地を明らかにしていない。このほか、新たに30~60代男女4人の感染が確認された。県内の感染確認は、計141人となった。【2、3面に関連】
県によると、死亡したのは基礎疾患のある65歳以上の高齢者。中等症で感染症指定医療機関に入院しており、22日に死亡した。これまでに重症と診断された患者ではないという。
新たに感染が確認されたのは、宮古市の「居酒屋ニシザワ」関連が、いずれも同市の飲食店店員の50代女性と60代女性。このほか、矢巾町の40代会社員女性と30代会社員男性の2人が感染した。いずれも重症ではないという。
県内初の死者が出たことを受け、達増拓也知事は23日、県民に対し「新型コロナは発症2日前や無症状でも感染させることがあるが、手洗いやせきエチケット、室内の換気など基本的な感染対策を丁寧に行うことでリスクを確実に下げられる。特に高齢者と基礎疾患のある人は重症化のリスクが高いので、一層注意してもらいたい」とのメッセージを出した。