奥州・金ケ崎

腕磨き本県初の金 小泉さん(県立農業大学校2年)世界大会へ 技能五輪フラワー装飾【金ケ崎】

技能五輪全国大会フラワー装飾職種で金賞に輝いた小泉さん。掲げているのは当日の課題を再現した作品

 県立農業大学校農産園芸学科花き経営科2年の小泉玲那さん(20)は、愛知県で今月開かれた第58回技能五輪全国大会に出場し、フラワー装飾職種(部門)で本県初の金賞に輝いた。この成績で2022年に中国で開催予定の技能五輪世界大会に日本代表として出場することも決定。世界切符を勝ち取り、学生、教職員と喜びを分かち合っている。

 小泉さんはフラワー装飾技能士2級の技能試験を兼ねて7月に行われた県予選で代表に選出された。全国大会(厚労省など主催)は23歳以下で競い、同部門は14、15の両日に行われ、40人が出場。▽花束▽ブライダルブーケ▽サプライズ競技(当日に内容を発表)▽テーブルアレンジメント―の各課題に制限時間内で取り組み、技術の正確さから作品の出来まで総合的な審査を受けた。

 県予選と違い、全国大会はサプライズ競技をはじめ創作性が求められる。「ずっと緊張し手が震えていた。ブーケは最も練習し土台から力を入れていたのでうまくいったが、出来は7割くらい」との感触だったものの、ただ1人金賞を射止めた。「まさか賞に入るとは思わず、驚きの方が大きかった」という。

 青森県八戸市出身で、花は観賞からアレンジ、栽培まで好きだったという小泉さん。生花商を志して農業高校を卒業後、同大学校(金ケ崎町六原)に進学した。

 同校講師の八重樫光代さんらから教えを受け、全国大会に向けては卒業生も指導に加わり大きくレベルアップ。「熱心に教えられ、夜まで練習に付き合ってもらった。自ら育てた花で多くの練習ができ、足りない花材も代用することで臨機応変の力が付いた」と環境、体制の両面に感謝している。

 卒業後は花きも取り扱う県内の農業法人への就職が決まっており、世界大会まで時間は十分にある。「まだ金賞の実感も薄く世界大会もイメージできないが、応援に応えて結果を出したい。自分らしい作品ができるようデザインを考えていく」と意気込んだ。

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