北上・西和賀

取引拡大の一助へ 半導体立地企業ビジネス交流会 発注側ニーズ説明【北上】

ビジネス交流会で会社概況などを説明する発注側の担当者

 県内の半導体関連立地企業と、いわて半導体関連産業集積促進協議会(I―SEP)会員企業のビジネス交流会は25日、北上市内のホテルで開かれた。発注側がニーズを説明し、受注側が自社の業務内容や強みをプレゼンテーション。互いに今後の新規取引、取引拡大の一助とした。

 県内で北上川流域を中心に半導体関連産業の集積が加速する中、発注側企業に県内企業を知ってもらい、ビジネスマッチングにつなげようとI―SEPが主催。発注側はいずれも北上市に拠点を置く鈴木商館、芝浦エレテック、ジャパンマテリアル、酒重の計4社、受注側は延べ56法人が参加した。

 1986年に同市北工業団地に東北支店岩手事業所を開設し、高圧ガス供給、半導体装置への供給配管工事などを手掛ける鈴木商館(本社東京都)は今回、各種工事などを外注する方針。交流会で担当者は「互いに技術力を伸ばしていければ」と語った。

 受注業者13法人は数分で自社の概要や実績、特徴、強みを紹介。「組み立て、加工、出荷まで一貫生産している」「設計、試作、量産までサポートする」などとアピールした。

 鈴木商館営業本部副本部長で東北支店担当の後藤宏理事は「(受注側各社が)それぞれ強みを持ち、また個別に聞いてみたい社もあった。北上に30年以上立地しているだけに、地元から購入して岩手に貢献したい」と前向きに語った。一方、受注者側の会社の一人は「ニーズはあると思う。まずは会社を知っていただき、個別に話をする機会があれば」と話した。

 I―SEP事務局でいわて産業振興センターの藤沢勲ものづくり振興部長は「メーカー側も近場に発注したいニーズはあっても、県内の企業が知られていなかった。これを機につながりを持ち、地元に発注し、受注者側も新規参入、取引拡大のきっかけにしてほしい」と語っていた。

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