滋味深き 冬の逸品 「大根の一本漬け」販売開始【西和賀】
西和賀産業公社は、冬季限定の「大根の一本漬け」が程よく漬かり、28日に今シーズンの販売を本格的に開始した。
生の大根を1本丸ごと漬け込んだ「大根の一本漬け」は、豪雪地帯の西和賀町の特産品。冬期間の食料として古くから伝わり、低めの塩分濃度でじっくりと乳酸発酵させることで生み出されるぱりぱりとした食感と独特の香りが特徴だ。
今季は10月20日に漬け込み作業を開始し、今月中旬までに昨季より4000本多い3万4000本余りを仕込んだ。21日から町内の湯夢プラザ、道の駅錦秋湖などで、28日には県内の産直など20店舗余りで販売を開始した。
今シーズンの販売開始に合わせ、北上市本通り2丁目のいわて生協ベルフ北上で28、29の両日、「西和賀フェア」を開催中。両日で300本の一本漬けを用意している。同店では昨季の売り上げが1万本を超える人気商品で、今季の入荷の問い合わせも相次ぎ、初日は開店から手に取る人でにぎわった。
新型コロナウイルスの感染予防のため試食は用意できないものの、同公社の藤原勝常務取締役は「今年の大根は小ぶりだが肌もきれいで品質が良い。味も安定しおいしく仕上がったので早めにお召し上がりいただきたい」とPRする。
フェアでは「納豆汁の素」や今季初仕込みの「西和賀産どぶろく」など冬の商品、工藤菓子店の「わらび餅」、サンタランドの「ぽんせん」なども取りそろえている。