奥州・金ケ崎

思い出胸にしのぶ 慈眼寺がペット供養墓建立【奥州】

慈眼寺の境内に建立された寵愛生類供養塔

 奥州市水沢姉体町字寺ノ西の慈眼寺(千枝宗貴住職)は、境内にペットの供養墓「寵愛生類供養塔」を建立した。一般や檀(だん)信徒からの要望、問い合わせの増加に伴い、供養墓でペットの遺骨の埋葬に応じていく。28日は現地で開眼法要が行われた。

 供養墓は本堂から南西の墓地近くに建立。火葬した遺骨を合祀(ごうし)、埋葬する。塔には、異なる生き物同士が支えあって暮らしてきたことをしのぶ思いを込めた「共生」の字と、動物たちも聴きに訪れたという釈迦の最初の説法「初転法輪」の石塔図を刻んだ。

 開眼法要と合わせて今回納骨されたペットの供養も行われ、家族らが手を合わせた。愛犬2匹を弔い、供養墓にイヌの像を寄進した及川金良さん(72)=同町北白山=は「ペットの埋葬場所は少ないので、多くの人に喜ばれるのでは」と話していた。

 千枝住職(47)は「供養についての問い合わせが多く、何とかかなえたいと思っていた。ペットは人生を共に歩んできた家族の一員という思いが強いはず。無事開眼ができたので、埋葬後もお参りに来てほしい」と願っていた。

 檀信徒以外からの埋葬も受け付ける。埋葬時に納める寄付浄財5000円の一部は、動物愛護団体などに寄付する。問い合わせは同寺=0197(26)2724=へ。

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