北上・西和賀

野生動物との共存は 27日まで有害鳥獣展 市立博物館和賀分館【北上】

北上市立博物館和賀分館で開催中の「有害鳥獣展」。ニホンジカなどの剥製や被害状況を示すパネルが展示されている

 北上市和賀町の市役所和賀庁舎内の市立博物館和賀分館で、企画展「有害鳥獣展~敵を知り、生活を守る~」が開かれている。野生動物の剥製(はくせい)をはじめ生態や被害状況を記載したパネル、被害防止に役立つ道具を展示。捕獲駆除だけに頼らない野生動物との関わり方、心構えを学ぶことができる。27日まで。

 全国的にクマなどの野生動物出没や被害が相次ぐ中、動物との共存や被害対策を考えてもらおうと企画。有害鳥獣とされる野生動物のうちツキノワグマやハクビシン、ニホンジカの迫力ある剥製9点を出展した。

 パネルではこれら3種の生態などを紹介。「ニホンジカはかつて県内では五葉山にのみ生息していたが増え過ぎ、北上市では北上川東側で水稲の食害、踏み荒らしなどが発生。希少な植物の宝庫である早池峰山でも食害の痕跡が確認されている」「過去5年間、県内で発生したクマによる人身事故は山菜、キノコ採り時が4割を占め、市内でも散歩中や深夜の物音確認時に襲われた」「ハクビシンは住宅侵入時は糞尿(ふんにょう)、騒音に悩まされる。雑食性で大好物の果物などの農作物食害のほか、健康被害を及ぼす」と、写真やグラフを交え具体的な被害状況を説明している。

 被害対策として電気柵、侵入防止柵をはじめ鳥獣駆逐用煙火、クマ鈴、ラジオ、クマ撃退スプレーなどを展示。農作物被害、人身被害の防止に向けた対処法や心構えを紹介している。

 企画した市立博物館の鈴木琢磨主任は「野生動物と人間との間には、住む世界を分けて共存する線引きが必要。野生動物との付き合い方を考える機会になれば」と、来館を呼び掛けている。

 開館時間は午前10時~午後4時。会期中の休館日は毎週月曜日と20日(臨時休館)。観覧無料。問い合わせは市立博物館=0197(64)1756=。

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