花巻

雪景色空から堪能 FDA初の遊覧フライト 花巻空港

遊覧フライト後、駐機場で機体を見学する参加者

 フジドリームエアラインズ(FDA)によるいわて花巻空港発着の遊覧フライトは5日、同空港では初めて行われた。県内を中心に家族連れら66人が参加し、旅行気分を味わいながら秋田、青森両県を含む上空からの眺めを楽しんだ。

 新型コロナウイルスの影響で旅行需要が落ち込む中、出発・到着地が同じ遊覧フライトは人気があり、同社は既に静岡、名古屋、神戸空港を中心に展開。今回、みちのりトラベル東北(盛岡市)と連携して初実施した。

 曇りの天候で当初の岩手山―三陸海岸コースから急遽(きゅうきょ)変更し、八郎潟、白神山地、十和田湖、岩手山などを巡るコースで北東北の雪景色を空から堪能。鳥海山や日本海、岩木山なども眺望できた。到着後は駐機場で機体見学もした。

 北上市の佐藤美保さん(39)は「コロナの影響で旅行していないのでちょうど良かった。雲が多かったが、白神山地がきれいだった」と話し、初体験に大はしゃぎの長女ひかりちゃん(3)と満喫。

 1月まで同空港の警備員を務めた花巻市の乙部伸治さん(71)は、亡き妻の一周忌を前に小学生の姉弟2人の孫と参加し「いつか乗せてやるからと言っていた孫たちとの約束が果たせ、いい思い出になった」と話した。

 主催者は「コロナ禍での新しい旅行スタイル」として遊覧フライトをアピール。今回は発売開始後約30分で完売したため、第2弾も検討している。

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