奥州・金ケ崎

復興の願い大空に 地区民らたこ揚げ 三ケ尻地域活性化委【金ケ崎】

地区民らがたこ揚げを楽しみ、節目をにぎやかに交流した三ケ尻地域の第10回凧あげ大会

 三ケ尻地域活性化委員会による「天まで届け!復興の祈り 第10回凧(たこ)あげ大会」は13日、金ケ崎町の三ケ尻地区生涯教育センターで開かれた。子供から大人まで地区民らが集い、思いを込めた手作りのたこを大空に揚げ、交流した。東日本大震災の被災地を応援する気持ちを示そうと始まり、地区の活気にもつなげてきたが、主催者側は2020年度をもって開催を最後とする見込みだ。

 地区民、来賓ら約200人が参加。菊地敏弘委員長(65)は「震災の早い復興を願い継続してきた。町当局はじめ実行委、地域の支援で開催できたことに感謝する。今年が最後になると思うが高く揚げて楽しんでほしい」とあいさつした。

 例年同様に三ケ尻小学校、三ケ尻幼稚園や地区在住の子供たち約130人に材料を配布し、子供たちは好きなキャラクターやイラストを描くなどして製作したたこを持参した。今年度は「凧の絵コンテスト」と「凧あげ競争大会」を新たに企画し、コンテストは学年別8部門で審査を行い、競争大会は4部門でたこを揚げた高さで順位を決定した。

 コンテスト審査後、参加者はグラウンドを駆け回り、たこ揚げを満喫。及川歓大ちゃん(6)=たいよう保育園=は大人気の漫画作品を題材に、赤い炎を描いたたこを揚げて「楽しかった」と笑顔を見せた。

 大会は震災後から継続し、地区の冬の行事として定着。県外愛好団体などの参加もあり、交流の輪を広げてきた。豚汁などを提供するB級グルメ大会も同時開催していたが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止した。

 町の補助金を活用して続けてきたが、将来的に補助が受けられなくなる見通しを踏まえ実行委で検討し、開催は今年度で最後とする見込みという。実行委では10年間の活動をまとめた冊子を作製する予定。コンテスト、競技大会の各部門1位は次の通り。(敬称略、小学生は三ケ尻小)

 ◇凧の絵コンテスト▽幼児=菊地飛雅(金ケ崎保育園)▽小学1年生=工藤陽香里▽同2年生=八重柏咲妃▽同3年生=岩鼻洋汰▽同4年生=高橋愛輝▽同5年生=千葉雫音▽同6年生=平愛衣奈▽中学生=小林樹生(金ケ崎3年)

 ◇凧あげ競争大会▽幼児=保田優姫(三ケ尻幼稚園)▽小学1~3年生=岩鼻洋汰▽同4~6年生=高橋愛珠美(6年)▽中学生=小林樹生

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