一関・平泉

丑石地名の由来 大東・鳥海 ゆっくりでも良い年に【一関】

牛が寝そべっているような姿から「牛石(丑石)」と呼ばれるようになった石。丑石の地名の由来とされている

 2021年は丑(うし)年。一関市大東町鳥海の丑石地区には地名の由来となった石が今も残されている。

 石は長さ2メートルほどで、大人2人が大の字になって寝られるほど。県道沖田田原線沿いにあり、19年には鳥海地内の他の二つの石と合わせて、日本の地質や岩石の多様性を広く紹介するインターネットサイト「日本の奇岩百景+」に県内で初めて登録された。

 南北朝の時代、正法寺の開祖である無底良韶和尚がこの地方に立ち寄り蓬莱山や小黒滝を巡った際、牛が寝そべっているように見えたとの伝承から「牛石(丑石)」と呼ばれるようになり、地名の由来になったとされる。

 町内の興田史談会の及川雅晴会長は「昨年は新型コロナウイルスという暗い話題があったが、今年は牛のように歩みは遅くても着実に良い年になってほしい」と願っている。

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