花巻

かせ踊り児童が奉納 地域の多幸願う 姥宿保存会【花巻】

太田神社で踊りを披露する姥宿稼踊り保存会の児童ら

 花巻市太田地区に伝わる姥宿稼踊り保存会の子供たちが10日、同市太田の太田神社で踊りを奉納し、地域の多幸を願った。

 例年は、地区内のむらの家で開かれる「正月行事とかせ踊り鑑賞会」に坂杉かせ踊り保存会、折沼合戦踊り保存会とともに出演した後、地区内の家々を回って繰り広げているが、新型コロナウイルスにより行事が中止となったため、単独で太田神社と太田地区コミュニティ消防センターで父母や地域住民らに披露した。

 太田小学校の3~6年生6人が烏帽子(えぼし)をかぶり、笛や太鼓の音色に合わせて踊った。平賀裕太郎君(6年)は「去年より人が少なくて寂しいが、動きを大きくするようにしっかり踊った。みんなに見てもらってやりがいがある」と語った。

 姥宿稼踊りは約400年前、岩崎の一揆の際に岩崎城に立てこもっていた稗貫氏、和賀氏の残党を討ち滅ぼした南部軍が戦勝祝賀の宴に踊ったのが始まりといわれ、明治以降は豊作踊りと呼ばれるようになった。

 保存会顧問の菊池利昌姥宿行政区長は「コロナで自粛ムードだが、これまでのつながりを切らさず、気持ちを新しくやっていきたいと思った」と話していた。

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