北上・西和賀

疫病追い出せ コロナ終息を祈願 密避け白木野人形送り【西和賀】

吹雪の中、人形を担ぎ集落境を目指す住民の行列
▲集落境にある木の高さ2.5メートルほどの位置に人形をくくりつける住民

 西和賀町の白木野地区で19日、古くから伝わる厄払いの伝統行事「白木野人形送り」が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一部会場への来場を制限して行われたが、時折強く吹雪く荒れた天候の中で、疫病神を背負わせたわら人形を集落外に送り出し、感染の終息や無病息災を祈った。

 疫病が流行した江戸時代中期に始まったとされる厄払い行事。毎年1月19日にわらを持ち寄って住民が集まり、体長1メートルほどの武者人形を作り、集落の外れにある高い木に結わえ付けて疫病が集落内に入るのを防ぐ。終戦前後までは町内の多くの集落で行われてきたが、今に伝わるのは数えるほどだ。

 今年は実施の是非に判断が迫られたが、毎年続けてきた厄払い行事でコロナ禍だからこそ無病息災を祈りたいと、密集を避けるなど感染防止策を講じて実施にこぎ着けた。

 同日は白木野公民館に十数人の住民が集まり、昔ながらの方法でわらをよったり束ねたりしながら、かみしも姿の人形を仕上げた。人形は住民に担がれ、ほら貝と太鼓の音を響かせて集落境まで約1キロを練り歩いた。

 人形が高い木にくくりつけられると、住民は手を合わせて今年1年の無病息災を祈った。ほら貝を担当した髙橋司さん(50)は「昨年は近所の人が集まりいろいろとやることが全然なかった。今年は早くコロナが終息し、コミュニケーションが取れるようになるといい」と話していた。

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