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水沢工と一関工統合へ 千厩産業技術科は存続 県立高再編後期計画最終案【岩手】

 県教委は1日、県立高校再編計画後期計画(2021~25年度)の最終案を公表した。県南地域の大規模な工業高校新設に向けた統合案については、東磐井地区の生徒の通学が広範囲となることを考慮し、千厩の産業技術科を統合対象から除外。水沢工と一関工のみの統合とした。このほか、宮古商工と宮古水産の統合を取りやめ、それぞれを単独で維持。同じ校地内に両校の新校舎を一体的に整備し、全国でも珍しい施設の共有化を図る。【2面に関連】

 最終案では、盛岡ブロックにおける大規模校の設置として盛岡南と不来方の統合、地域の産業拠点となる専門高校などの整備として水沢工と一関工の統合、二戸ブロックにおける専門教育を担う学校の設置として福岡工と一戸の統合、合わせて三つの統合案を盛り込んだ。

 盛岡南(学級数6)と不来方(7)は、3年かけて5学級減とし、25年度に統合、新設。県内各地からの盛岡市内の高校への生徒集中を緩和する。新設校は不来方の校舎と施設を活用予定。8学級規模を想定し、体育、芸術、外国語などの特色ある教育を実践する発展的な統合を目指す。

 また、盛岡工の校舎の老朽化に対応するため、盛岡南の統合後にその校舎や施設を活用。ものづくり産業を支える人材育成に向け、既存施設の活用と一部更新により工業教育のセンタースクールとしての機能を強化する。

 水沢工(4)と一関工(3)は、時代に対応した新しい学びの創設も検討しながら、産業人材のニーズに幅広く対応できる工業教育充実に向けて教育環境を整える。統合校は6学級の工業6学科を設置。両磐と胆江のブロックをまたぐため、住民理解や設置場所の調整などに時間を要するとして、最短でも25年度以降の統合となる見込み。当初案で統合対象だった千厩の産業技術科(1)は、東磐井地区の生徒の通学が広範囲となることを懸念する地域の意見を踏まえて存続。同地区通学圏内に工業の学びを残しつつ、県南地域の工業教育の基幹となる学校を整備する。

 宮古商工(5)と宮古水産(2)は、県唯一の水産高校の存続を求める地域の意見を踏まえ、宮古水産を水産教育のセンタースクールとして維持し、両校の新校舎や施設設備を同一校地内に一体的に整備。既存の全日制単独校(学年制)としては全国初の整備方法で、両校の連携を通じた専門教育の充実、学校活動の活性化を図る。

 佐藤博教育長は「今回の最終案は、より良い教育環境を残していくための発展的な統合を意識した。地域にとって県立高存続が重大なことであることは承知しているが、子供たちの将来的な学びを確保するための再編ということを理解してほしい」としている。

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