奥州・金ケ崎

農産品の安全万全に 農場ハサップ認証へ 県立農業大学校【金ケ崎】

農場ハサップの認証に向け実地審査を受ける県立農業大学校の学生ら(同校提供)

 金ケ崎町六原の県立農業大学校(菊池徹哉校長、学生97人)は、学生の衛生管理意識を高め、出荷している酪農・畜産物の安全も万全にしようと、衛生管理手法の農場HACCP(ハサップ)認証を目指している。実現すれば県内の教育機関で初となり、教育課程の専門性が一層高まる。認証機関の実地審査も終わり、学生、教職員一同で結果を待っている。

 ハサップ(危険度分析に基づく衛生管理)は危険要因を管理する手法で、食品衛生では国際的に導入され、国内でも制度化が進んでいる。農場ハサップはこの考えを取り入れ、異物混入などのリスクに対策を講じるもの。第三者の外部検証で認証される。

 同校は学生に国際基準の衛生・生産工程管理を学び農業法人などへの就職や就農に生かしてもらおうと、ハサップをGAP(ギャップ、農業生産工程管理)とともにカリキュラム化。認証への前段階として、2019年度には中央畜産会から乳用牛と肉用牛で農場ハサップ推進農場に指定された。

 その後も農場内での両作物の生産作業について教員が手順を一つ一つ明文化し、衛生管理方針も策定。実際に作業を担う学生には作業記録作成などの必要な手法を周知徹底し、来場者にも衛生管理に協力を呼び掛けてきた。1月には認証機関から実地審査を受けた。

 同校で生産した生乳と牛肉は出荷もしており、最終的に一般消費者の口に入る。菊池郁聡教育部長は「本校は教育機関であると同時に一生産者としての立場もあり、安全な農産品の生産が義務。危険要因を取り除いて最適な衛生状態を保つことを学生が身に付け、日常的に継続できる農場でありたい」としている。

 同校は今年度、県内の教育機関で初めてアジアギャップに認証された。農業大学校の認証は農場ハサップも含めて全国的に少ないという。

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