県内外

新型コロナ ワクチン冷凍庫到着 県内4病院皮切り【岩手】

盛岡市立病院に設置された新型コロナワクチン保管用の冷凍庫

 新型コロナウイルスのワクチンを保管する超低温冷凍庫(ディープフリーザー)の設置が9日、県内でも盛岡市立など4病院を皮切りに始まった。本県では17日までに、16の医療機関に各1台を配備。3月中旬以降に予定している医療従事者に対するワクチン接種へ準備を加速させる。

 近く厚生労働省の承認が見込まれる米ファイザー製ワクチンは氷点下75度前後での保管が適しているとされ、国は医療従事者への先行接種に向け、今月から国内メーカーによる冷凍庫の出荷を本格化。本県にも9日、盛岡市立、岩手医科大附属内丸メディカルセンター(同市)、奥州市総合水沢、県立磐井(一関市)の4病院に製品が届けられた。

 盛岡市本宮の盛岡市立病院では午後1時30分ごろ、PHC社の冷凍庫「超低温フリーザー」が到着。薬剤部の一角に搬入された。同製品は高さ約0・9メートル、幅約0・6メートル、奥行き約0・7メートルで、最大20箱(ワクチン接種2万3400回分)が保管可能。設置を終え、同病院の佐々木宣好薬剤部長は「岩手もいよいよ接種の時期が近付いてきた。ワクチンが届くまでシミュレーションを行い、しっかり管理したい」と語った。

 県は6月までに、県全体で冷凍庫計111台を設置。3月中旬以降、医師や看護師、薬剤師などの医療従事者約4万5000人のワクチン接種を開始する見通し。県医療政策室の木村真智ワクチン接種担当課長は「ワクチンの入荷時期は未定だが、迅速かつ円滑に供給できる体制を整えていく」としている。

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