北上・西和賀

豪雪地帯で深める自覚 西和賀高、宮古水産高両校生徒会役員 視察や雪像作り体験 町内で交流研修

雪像や雪明かりを作る西和賀、宮古水産両校の生徒

 西和賀町の県立西和賀高校(鈴木裕校長)と宮古市の県立宮古水産高校(山田浩和校長)の生徒が18、19の両日、町内で交流研修を行い、西和賀の冬ならではの体験を通じて学校や地域のリーダーとしての自覚や学びを深めた。

 両校の生徒会役員で宮古水産の7人と西和賀の9人が参加。初日は昨年11月に宮古市で両校の生徒が宮古港水揚げのサバと西和賀産のワラビなどで作ったみそ味の缶詰を試食したほか、同町の冬の風物詩「雪明かり」や雪像作りの体験、県南の生乳を使い牛乳やヨーグルトを製造する湯田牛乳公社の視察を行った。

 雪像作りやスキーを楽しみにしていたという佐々木月さん(宮古水産1年)は「宮古は雪が少ない。豪雪地帯での体験は良い経験になる」と語り、西和賀の冬ならではの自然を満喫。加藤瑞基さん(西和賀2年)も新型コロナウイルスの影響で今年の雪明かりが中止になった経緯から点灯を楽しみにし、「語り合いの中で同じ県でも沿岸と内陸で暮らしぶりは全く違うことが分かった」と互いに理解を深めていた。

 両校の交流は県内最西端、最東端に位置する高校として環境の異なる生徒が体験を通じて、まちづくりに主体的に参加する意識を高め、リーダーとしての自覚や実践力を育もうと、2000年度から実施。昨年11月には西和賀の生徒が同市を訪問し、缶詰作りのほか県共同実習船に宿泊しイカ釣りを体験している。

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