北上・西和賀

2年ぶり夢灯り 黒沢尻22区有志の会 東日本大震災から10年【北上】

沿岸被災地に祈りをささげた夢灯り
復興、鎮魂へ祈り
あの日の記憶 風化防ぐ 各地で追悼行事

 北上市の黒沢尻22区有志の会(伊澤邦晃代表)による「東日本大震災3・11 追悼夢灯(あか)り」は11日、同市の常盤台てんぼう公園などで行われた。参列した市民が柔らかな光をともし、10年前に甚大な被害に遭った沿岸部に向けて深く祈りをささげた。

 犠牲者の冥福と被災地復興を願う行事として継続。昨年はコロナ禍で中止を余儀なくされたため、2年ぶりの開催となった。公園中央などには、これまで市民の協力で手作りしてきた450個ほどの夢灯りが並べられ、「ついとう3・11」の文字が浮かび上がった。

 サンレック北上体育館での追悼行事では、慶昌寺(同市和賀町煤孫)から迎えた精霊塔に献花し、参列者全員で黙祷(もくとう)。鬼柳鬼剣舞が追悼の念仏と舞を奉納したほか、岡本梨奈さん(上野中学校2年)がフルートの澄んだ音色を響かせた。

 「着の身着のまま、北上に避難されてきた人たちの姿が今でも目から離れない」と伊澤代表。「10年になったが、ほんの少しでも心の中に安らぎを持ってもらえれば」と思いを寄せた。

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