一関・平泉

今秋営業へ準備着々 観光栗園 収穫面積拡大へ整備 花泉・金沢【一関】

観光栗園で雑草の刈り払い作業に励む組合員

 2020年に10年ぶりに再オープンした一関市花泉町金沢字長沢地内の観光栗園。同園を管理する金沢生産森林組合は今秋も営業する計画で、現在組合員が刈払い作業や老木の伐採などに取り組み、クリの収穫面積拡大を図っている。

 同組合は1979年度に特用林産振興対策事業の一環としてクリの栽培を開始。長沢地内の山林に3カ所の畑を整備した。広さは合計約21ヘクタールで、1万780本のクリの木を植栽。97年に観光栗園として営業を始めた。

 2010年ごろから樹木の養分を吸い葉や枝を枯らすカツラマルカイガラムシの被害が広がり収穫量が激減。東日本大震災の影響もあり、11年から休園となっていたが、大部分のクリの木が回復したと判断し、20年から営業を復活させた。 昨秋は期間限定だったものの、県内外から約1000人が来場。好評を博したが、終盤にはクリの量が減るなどの問題があった。園内には草むらに埋もれているクリの木が多くあり、今年は刈り払い作業を行ってクリ拾いができる面積をさらに広げる。

 刈払いは今月8~10日に行われ、3日間で会員延べ60人が参加。草刈り機を操って傾斜の草を刈ったほか、雑木を切り倒した。同組合によると、今春中に老木の伐採も行われる。

 小岩達業務部長理事は「大雪の被害も少なく、木の生育も順調だ。今秋は9月ごろのオープンを目指し、開園期間も去年よりも長くしたい」と話している。

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