花巻

産前産後ケアに決意 「新しい東北」復興・創生顕彰選定 まんまるママいわて表敬【花巻】

上田市長(左から2人目)に受賞報告する佐藤代表理事(右から2人目)らまんまるママいわての役員

 復興庁の2020年度「新しい東北」復興・創生顕彰に選定された、花巻市の特定NPO法人「まんまるママいわて」の佐藤美代子代表理事ら関係者が15日、市役所を訪れ、受賞を報告した。選定対象となった東日本大震災の被災地での妊産婦・母子支援事業での貢献に対する評価の感想を語ったほか、同市などで展開する産後ケア、産前産後サポート両事業への思いに触れた。

 佐藤代表理事と佐々木一愛副代表理事、佐藤幸恵理事が訪問。受賞報告を受けた上田東一市長は「まんまるママいわての取り組みが評価され、当市の子育てしやすい環境づくりに好影響となっている。産後ケアなどが周知され、利用者が確実に増えていることは、子育てに必要な事業だと実感する。来年度は事業を拡充するので、皆さんの力を借りながら当市もできる限りの支援をしていきたい」と同法人の活躍に期待を寄せた。

 同顕彰は、震災後の復興や創生を目指す取り組みに焦点を当てることで、被災地内外に広く発信しようと16年度に創設。今年度は岩手、宮城、福島3県と東京都の計11件を設定し、同法人関係者が2月22日に仙台市で行われた顕彰式典で表彰状を受けた。

 同法人は11年9月、内陸の助産師を中心としたメンバーでつくる任意団体「いわて助産師による復興支援まんまる」として活動を始めた。

 被災地を中心に花巻や遠野を含む8市町村で助産師が常駐する子育てサロンを開設して、出産や子育てに悩みを抱える母親を支援している。

 14年に「まんまるママいわて」に改名し、18年には現在の活動拠点となる産前産後ケアハウス「まんまるぽっと」を花巻市下幅に開設。同市の委託による産後ケア、産前産後サポート事業の利用者が増えていることや両事業が評価されているのを受け、今年度までに同市をはじめ釜石、北上、大槌の4市町でも委託を受けて産後ケア事業などを展開している。

 佐藤代表理事は「任意団体の発足から10年間活動が継続でき、受賞につながったことは大変うれしい。今年度はコロナ禍で産後うつや夫婦関係の悪化などの悩みを抱えるお母さんたちの体や心のケアに取り組んでいる」と話す。

 花巻市での19年度実績は産後ケア事業が延べ276組、産前産後サポート事業は延べ627人が利用し、年々利用者が増えている。来年度は産後ケア事業の開設日を増やすなどして拡充する予定。佐藤代表理事は「分娩する所が限られる中、出産や子育ての不安を持つ女性に寄り添いたい」と決意を語る。

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