北上・西和賀

湯がきたて味わって 28日まで 寒ざらしそば提供【西和賀】

農家食堂およねが提供する手打ちの寒ざらしそばの限定メニュー

 西和賀町で今シーズンの寒ざらしそばの提供が始まり、湯がきたてのそばを味わう利用客でにぎわっている。

 寒ざらしそばは、秋に収穫した殻付きのそばの実を厳寒期に流水に付け、寒風にさらした後、乾燥させたそばのこと。粉にして打ったそばは、余分なあくや渋みが抜けて甘みと風味が増し、舌触りが良くなるという。

 西和賀産業公社で10年ほど前から生産を始め、冬季休業中の店舗の営業再開を待って4月に期間限定で寒ざらしそばを提供してきたが、2021年は利用客の時期を早める要望や新型コロナウイルス感染防止のため、提供期間を例年の倍以上に延ばし、今月上旬に提供回し時期を早めた。

 今年は五つの店舗で寒ざらしそばの限定メニューを提供している。同町沢内字太田の農家食堂およねでは、手打ちの寒ざらしのざるそばに、天ぷらの盛り合わせ、利用客の要望に応えて春らしいちらし寿司(ずし)のセットを用意。同店の佐々木あゆ子さん(61)は「今年は寒かったせいもあるのか特別おいしい。ぜひ西和賀に足を運び、そばを食べてもらえるとうれしい」と話している。

 寒ざらしそばは、同店のほか春乃家(はるのや)、十割そばの店湯夢(ゆめ)プラザ、レストハウスゆのさわ、道の駅錦秋湖で28日まで提供。期間中に店舗で食事をすると、売店や温泉施設など協賛店で割引の特典が受けられる周遊券が配られる。

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