県内外

宮城で震度5強 一関5弱、一時津波注意報

地震の影響により通行止めとなった一関インター=20日、午後7時7分ごろ

 20日午後6時9分ごろ、宮城県沖を震源とする地震があり、仙台市などで震度5強、福島県南相馬市などで震度5弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは59キロ。地震の規模(マグニチュード=M)は6・9と推定される。

 同庁は宮城県に津波注意報を発表したが、午後7時半に解除した。若干の海面変動が予想されるものの、被害の心配はないという。

 電力各社によると、東京電力福島第1、第2原発や東北電力女川原発(宮城県)で異常は確認されていない。

 地震の影響で、宮城県栗原市で停電が発生したほか、東北新幹線は一部区間で運転を見合わせた。

 主な各地の震度は次の通り。

 震度5強=宮城県登米市、大崎市、岩沼市、仙台市、石巻市、東松島市

 震度5弱=宮城県気仙沼市、栗原市、南三陸町、名取市、角田市、大船渡市、住田町、一関市、福島県田村市、相馬市、南相馬市

 震度4=陸前高田市、花巻市、北上市、奥州市、金ケ崎町、平泉町、盛岡市、福島市、青森県八戸市、秋田県横手市、山形県天童市、水戸市、栃木県那須町、群馬県邑楽町、さいたま市、千葉市、横浜市

東北道など一部通行止め
東北新幹線 運転見合わせ

 20日午後6時9分ごろに発生した宮城県沖を震源とする地震で、県内は最大で震度5弱を記録し、県は災害警戒本部を設置し情報収集に当たっている。県によると午後9時までに、盛岡市内の50代女性が市内商業施設で転倒して口の中を切り、救急搬送される被害があった。

 JR東日本によると一時停電が発生したことで、地震発生直後から東北新幹線が運転を見合わせ、午後8時半現在、東京―盛岡駅間の上下線で運転を見合わせている。同盛岡支社によると、県内の在来線各路線については運転を見合わせて安全確認を行った。

 高速道路については、県内の東北道や釜石道、三陸道の一部で通行止めの措置が取られた。

 東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授の話 2011年3月の東北地方太平洋沖地震(最大震度7、マグニチュード=M9)の影響を受けた地震だ。2月13日の福島県沖地震(同6強、M7・3)と同様、東北地方太平洋沖地震で大きくずれ動いた所の周辺域で余波が続いている。2月の地震とタイプは異なるが、関連がある可能性は高い。11年の大地震の余波があるのと、福島県沖地震、今回の地震の三つの影響が複雑に絡み合う状況で、福島県から宮城県沖にかけては、大きな地震が起きやすい状況がしばらく続く可能性がある。

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