一関・平泉

はなむけに輝く大輪 一関商議所青年部 卒業祝い打ち上げ

降りしきる雨の中、千厩中学校上空を鮮やかに彩る打ち上げ花火

 一関商工会議所青年部(菊地潤会長)による「いちのせきメモリアル花火―祝 卒業」は21日夜行われ、一関市内8カ所で花火が打ち上げられた。新型コロナウイルスの影響を受けた卒業生のために企画され、晴れの門出を花火で盛大に祝った。

 同事業は、新型コロナの影響で学校行事が軒並み延期、中止となった中、卒業を迎えた児童生徒、学生らの思い出にしてほしいと企画。市内の事業所や個人に協賛を呼び掛けて実現に至った。

 同日は、終日あいにくの雨に見舞われ、実施が危ぶまれたものの、開始直前に雨が弱まったことで花火は予定通り行われた。市内各地域1カ所ずつ計8カ所で午後7時から15分程度打ち上げられた。

 具体的な打ち上げ場所については密回避の観点から公表されなかったが、各会場周辺には卒業生やその家族、近隣住民らが訪れ、傘を手に雨空に浮かぶ大輪の花火をじっくりと楽しんでいた。

 千厩中学校を今月卒業した千葉鼓太郎さんは同級生らと母校で花火を鑑賞。最後の学校生活は修学旅行の中止や体育祭の縮小など残念な1年だったというが、「今回の花火は自分たちにしかない経験。本当にありがたい」と感謝していた。涌津小学校を卒業した池田誠弥君は、同市花泉町で打ち上げを見て「祝いの花火を上げてくれて本当にうれしかった。誰からも尊敬される明るい中学生になりたい」と話していた。

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