奥州・金ケ崎

カヌー普及今後も意欲 任期満了で藤野さん 地域おこし協力隊報告会【奥州】

奥州市地域おこし協力隊活動報告会で、小沢市長(左)から感謝状を受ける藤野さん

 奥州市の地域おこし協力隊活動報告会が30日、市役所で行われた。カヌー競技、地域資源、食文化などによる情報発信や交流プログラムなどで活躍している5人の隊員が、これまでの活動を振り返るとともに今後の抱負を語った。2018年の着任以来カヌー競技の普及や大会運営による情報発信に取り組んでいる藤野浩太さんは31日で任期満了となり、報告会に併せて小沢昌記市長から感謝状が贈られた。

 報告会には、18年度に委嘱された藤野さん、小川ちひろさん、陳平芸さん、髙橋史江さん、佐藤幸治さんが出席。藤野さんは競技選手、指導者としてカヌーを通じた情報発信、小川さん、陳さんは地域資源を台湾など海外に発信、髙橋さん、佐藤さんは食の黄金文化・奥州のPRや6次産業化に取り組んでいる。

 このうち藤野さんは「カヌーを体験した子供たちに興味を持ってもらえた。ジャパンカップ開催などにより、競技者には競技場が高く評価されている」と報告。今後については「同市の株式会社ひめかゆに就職し、働きながらカヌーの普及活動を進める。競技者を育成するクラブチームを4月に立ち上げる。また、ひめかゆ独自の事業としてカヌーツアーを開催する予定。独立を目指したい」と、引き続き同市を拠点として活動する決意を語った。

 このほか、「人と人とのつながりも魅力。これを外にもつなげたい」「空き店舗を活用してコワーキングスペースを設ける」など、これまでの2年余りの活動で培った人脈や発見した魅力を生かした活動を続けていく考えを語った。

 一方で、隊員たちは「協力隊員が集まる機会がなかった。別の分野とのつながりがあれば活動が広がる」「市としての具体的なプランが欲しかった。ターゲットや課題が示されれば、より良い成果が引き出せる」など、今後の協力隊募集に向けて市当局に意見を述べた。

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