長寿地域で楽しく 轟木行政区老人クラブ 誕生日、弁当届ける【花巻】
花巻市轟木行政区の老人クラブは、長年社会に尽くしてきた地域の高齢者をねぎらい、感謝の気持ちを伝える「友愛訪問」を4月からスタートさせた。「いつまでも元気で」などと声を掛けて手作りの弁当を手渡し、訪問を受けた高齢者を喜ばせている。
高齢者が住み慣れた地域で、仲間と一緒に楽しく老後を過ごしてもらおうと実施。同地区にある二つの老人クラブが中心となり、2021年度初めて90歳以上の長寿者の誕生日に合わせて弁当を届ける活動を企画した。
8日は、轟木下老人クラブの八重樫實会長と轟木下ふれあいサロンの八重樫ヒロ子代表が、99歳の誕生日を迎えた高橋フミさんを訪問。地元に昨年オープンした道の駅はなまき西南で地域の女性でつくる加工グループ「ミレットキッチン花(フラワー)」が調理した日替わり弁当などを持参し、長寿を祝った。
高橋さんは渡された弁当に「サツマイモが好き。お昼ご飯にいただきたい」と顔をほころばせ、週2回のデイサービスで友達と会うのを楽しみにしていること、新聞やテレビ番組のチェックを毎日欠かさず、スポーツ観戦が好きなことなどおしゃべりに花を咲かせた。
八重樫会長は「喜んでくれてうれしい。活動が人と人とをつなぎ、互いに声を掛け合う関係づくりにつながれば」と話していた。
同クラブの友愛訪問では今年度、高橋さんを含め90歳以上の9人に弁当を届ける予定。