奥州・金ケ崎

100年目も出来秋願い JA江刺 金札米 播種作業開始【奥州】

江刺金札米100年目の作付けに向けた播種作業が始まったJA江刺中央育苗センター

 JA江刺(小川節男組合長)は、「江刺金札米」100年目の作付けに向けて播種(はしゅ)作業を開始した。14日は奥州市江刺岩谷堂地内の同JA中央育苗センターで安全祈願祭が行われ、作業の無事を祈った。同JAでは、同センターと西部育苗センターで9万7400箱分の苗を5月7日から供給する。

 江刺金札米は同JAの誇るブランド米。2021年産が100年目となることから、同JAなどでは節目を祝う催しを企画している。

 今年の育苗は大雪の影響を考慮して例年よりも多めに受け入れる準備をしていたというが、予約は思いのほか少なく前年比で3%程度の増加。中央育苗センターで5万6600箱、西部育苗センターで4万800箱を育て、800戸ほどの農家に供給する。

 中央育苗センターでの安全祈願祭には、同JA営農推進部の千葉裕之部長、谷謙治米穀課長、作業に当たる人たちが出席。入り口に設けた神棚に玉串をささげ安全を祈った。

 祈願祭の後、機械を調整して作業を開始。床土を敷き、種もみをまき、覆土をした育苗箱が次々に積み重ねられた。

 育苗箱は室温30度に調整した出芽室に入れられ、芽が出たものは育苗ハウスに移動し、12センチほどの稚苗にして出荷される。

 千葉部長は「特別な年のコメ。今までの経験、技量を生かして良い苗を作り、秋の豊かな実りにつなげたい」と話していた。

▲100年目の作付けの無事を祈り乾杯する育苗センター関係者

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