奥州・金ケ崎

50代女性職員懲戒免職 公金を私的流用 奥州市

 奥州市は、公金を窃取した50代女性職員を16日付で懲戒免職処分とした。同市によると同職員は総合支所の公金を取り扱う窓口担当の係長級で、窓口のレジスターから公金を持ち出して私的支払いに充て、翌日にレジスターに戻したという。不適正な指導監督を行ったとし、上司に当たる50代部長級職員も減給2カ月の懲戒処分とした。

 市によると、女性職員は3月23日の昼前に窓口で来客対応中だった同僚職員に借用する旨を告げ、レジスターから4万円を持ち出した。同僚は何を言われたのか分からなかったという。その後、昼休み中に子供の学費として振り込んだらしい。

 同日夕方の確認で、女性職員と同僚が2人で行った際、4万円の不足が生じていた。

 24日朝、女性職員の上司が金庫チェックの際に事実を把握。女性職員は申し出ることなくレジスターに4万円を戻した。女性職員の持ち出しが分かり、その後26日から自宅謹慎とし、今月16日付で懲戒処分を決定した。

 部長級職員については、支所内での調査の中で、2020年10月に別の職員が封筒に入った3万7000円をシュレッダーで破損した事実を報告していなかったことも発覚し、今回の件と合わせて処分を決定した。

 同市の聴き取りに対して女性職員は「学費などの捻出が困難だった」と話しているという。

 16日の市議会全員協議会で報告した小沢昌記市長は、「市長として深くおわびする。二度とこのような不祥事を起こすことのないよう、再発防止に努める」と陳謝した。

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