花巻

広くなっても仲良し 宮野目学童ク 増築工事が完了【花巻】

新たに増築された宮野目学童クラブの学習室で読み聞かせを楽しむ児童

 花巻市が2020年10月から進めていた同市西宮野目の宮野目学童クラブの増築工事が完了した。新たに1室増設し、定員はこれまでの60人から80人へと増員。関係者は完成を喜ぶとともに、過密な環境や、地区内で問題となっていた待機児童の解消に期待を寄せている。

 同クラブは木造平屋建てで、宮野目小学校の1~6年生が利用している。市では19年に8人の入所待機児童が発生したことを受け、定員数を増やすために増築工事に着手した。

 今回の工事で2室から3室に部屋数を増やしたほか、水飲み場の蛇口、下駄箱も増設した。床面積は265・38平方メートルと、増築前より67・07平方メートル拡大。1人当たり専用区画面積も1・71平方メートルから1・95平方メートルに広がった。21年2月19日まで工事が行われ、今月から児童が利用している。整備費は2577万8000円。

 同クラブによると、現在は1~5年生78人が登録し、スタッフ9人が運営している。運営時間は午後0時30分から7時まで。これまで学習室は1室だったが、増築後には学習室を2室に分け、残り1室をホールとして利用している。

 今年度待機児童はゼロとなり、スタッフは「前までは60人近くを1室に入れて学習をしていたが、今回の増築で大分ゆとりを持って使えるようになった」と喜ぶ。

 1年生から利用している阿部天陽さん(5年)は「前は少し窮屈だったけど、広くなって遊びやすくなった。ここでもっと友達を増やしたい」と声を弾ませていた。

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