花巻

セラピー犬と一緒 読み聞かせ楽しむ こども広場・マグノリア【花巻】

セラピー犬と触れ合う参加者

 花巻市を拠点に活動する読書推進団体「こども広場・マグノリア」(牧野幹代表、会員15人)は24日、セラピー犬をゲストに招いたお話会「四季のおはなし会~ワンちゃんと一緒に!卯月の巻~」を同市上町の賢治の広場で初めて開いた。子供から大人まで約40人が犬と一緒に物語を聞いたほか、触れ合いを楽しんだ。

▲セラピー犬について紹介する小原さん

 同団体会員の小原具美子さん(63)=同市轟木=がセラピー犬を飼っている縁で実現。普段は市内の高齢者施設や児童養護施設などへ足を運び、利用者らと触れ合っているスタンダードプードルのサリー(雌・10歳)とトイプードルの環(たまき)(雌・4歳)の2匹が参加した。

 会員7人が動物や宮沢賢治にまつわる絵本、紙芝居の読み聞かせを行っている間、サリーと環も床に伏せたり、お座りしながら、静かに話に聞き入った。

 小原さんは、セラピー犬の役割や仕事などを紹介。「生後3カ月ごろからいろいろな場所へ連れて行き、落ち着いて人と接することができるように訓練している。犬と触れ合うと前向きな気持ちになる人や、心やけがの痛みが和らぐ人がいる」などと説明した上で「セラピー犬について知ってもらい、愛にあふれた世の中になることを願う」と話した。

 終了後は触れ合いの時間も設けられ、参加者はなでたり、優しく抱き締めたりして特別な時間を過ごした。

 孫と訪れた同市山の神の山影朋子さん(75)は「セラピー犬を知らなかった。お利口さんに聞いていて癒やされた」と目を細めた。

 小原さんによると、欧州や米国などの図書館では、読み聞かせ行事で参加者と共に話を聞いたり、触れ合ったりする「ライブラリードッグ」と呼ばれる犬がいるといい、同団体は今後もセラピー犬同席のお話会を企画していく。

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