一関・平泉

ヒツジの毛刈り実演 萩荘・下大桑【一関】

バリカンに抵抗しながら毛刈りされるヒツジ

 一関市萩荘の下大桑ヒツジ飼育者の会(桂田清会長)は24日、同市萩荘地内で恒例のヒツジの毛刈りを行った。刈られた羊毛は、県内のホームスパン作家に販売し、作品の材料に活用される。

 毛刈りは奥州市江刺でヒツジの飼育を行う松島英彦さんが実演。抵抗するヒツジを押さえながら、バリカンを使ってすっきりと毛を刈り、25頭から約75キロの羊毛を採取した。

 同会は耕作放棄地の有効活用や萩荘をヒツジの生産地にすることなどを目的に、2016年に地区住民の有志で設立した。飼育するのは英国原産のサフォーク種で、もともとは食肉用だが、羊毛も採取されている。

 毛刈りの見学には同会の羊毛を作品に使用している県内のホームスパン作家も訪れた。会の羊毛を使うようになり3年目という中村工房の中村和正さん(盛岡市)は「上手な方が刈らないと紡ぐのが大変だが、きれいに刈られていると思った。サフォーク種の羊毛は弾力があって特徴があるので、クッションやネクタイなどの材料に使う」と話していた。

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