花巻

郷土への思い人形に 100体目指し創作活動 佐々木保さん(72)大迫【花巻】

佐々木さんがこれまでに作った人形。石塑粘土を使用し、今年は色付けも始めた
早池峰開山伝説、神楽モチーフ
▲早池峰山開山伝説や早池峰神楽をモチーフにした人形作りに取り組む佐々木さん

 花巻市大迫町大迫の佐々木保さん(72)は、大迫に伝わる早池峰山開山伝説や早池峰神楽を人形で後世に伝えようと、制作を続けている。2018年に始め、今年は色付けに着手。佐々木さんは「全部そろったら100体以上にはなる」といい、粘土人形に郷土の伝説、芸能への思いを込める。

 早池峰山の開山は、兵部郷成房が猟の途中で見つけた額に星がある白鹿を追い掛けて山頂に登り、霊威を感じて祠(ほこら)を建てたのが始まりとされる。

 同町のフォト・アイリス代表を務める佐々木さんは、撮影などで町内を巡る中で、早池峰山開山伝説や早池峰神楽に大きな感銘を受けた。同町では「おおはさま宿場の雛(ひな)まつり」が開かれていることもあり、「絵や写真ではなく、人形で伝説と神楽を継承できないか」と活動を始めた。

 人形制作のノウハウは、インターネットから情報を集めた。撮影した神楽の写真などを基に、発泡スチロールの型にくぎや針金などで骨格を作り、石塑(せきそ)粘土で肉付けしていく。

 1体1~2週間で仕上げるといい、19年には地元の大迫図書館で個展を開催。これまでに作った人形は30体ほどあり、今年はそれらに絵の具を使って色付けしている。

 人形の大きさは30~40センチ。開山伝説に登場する弓を持つ兵部郷成房、早池峰山に現れた白鹿、神楽では「山ノ神舞」の大山祇命(おおやまつみのみこと)、「岩戸開」の天思金命などをモチーフに、装束や刀、面も細かく再現している。作業は仕事後などにこつこつと進めており、出来上がった作品の一部はフォト・アイリスでも展示している。

 佐々木さんは「伝説や神楽の歴史を知れば知るほど面白いと思った。まだまだ作らないといけない人形はたくさんある。ある程度の数がそろったら、おおはさま宿場の雛まつりなどで一堂に並べてみたい」と夢を広げている。

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