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山菜採り遭難58人 県内過去5年間 クマ被害も目立つ【岩手】

 県警は、山菜採りに伴う県内の遭難発生状況をまとめた。過去5年間(2016~20年)の発生件数は53件で、遭難者は58人。うち9人が死亡した。原因別では道迷いが最も多く、全体の約半数を占めた。クマによる被害も目立ち、昨年は高齢者1人が犠牲となっている。県警は5~6月の収穫シーズンを前に、「山の恵みより安全第一」として注意を呼び掛けている。

 過去5年間の遭難事案を原因別に見ると、道迷いが28人で最多。夢中になって山菜を探すうち、道が分からなくなるケースが多いという。このほかクマ被害が17人、病気3人、滑落3人、転倒2人、疲労2人、転落1人、その他1人、不明1人となった。死亡の原因は病気が3人で最も多く、遭難者全員が亡くなっている。次いで滑落が3人中2人と目立った。クマ被害による死者は、09年に宮古市で発生して以降確認されていなかったが、昨年8月下旬、八幡平市の林道で頭部や右腕にクマにかまれたような跡がある高齢男性の遺体が見つかった。

 遭難者を年代別にみると、40代4人、50代4人、60代8人、70代26人、80歳以上16人。70代以上が全体の7割を超えた。60代以上の道迷いとクマ被害による遭難が多くなっている。

 県警は遭難対策として▽家族などに行き先や帰宅予定時間を知らせる▽食料や雨具、懐中電灯などを持参し、連絡手段として携帯電話を携行する▽クマとの遭遇を避けるため笛や鈴、ラジオで音を鳴らす▽できるだけ2人以上で入山する―などを推奨。岩持寿和地域課次長は「春は天候も変わりやすいため注意が必要。自身の体力や健康状態に応じた行動を取り、無理をしないようにしてほしい」としている。

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