北上・西和賀

アスパラ本格出荷 JA花巻 販売2億円目指す【北上】

みずみずしいアスパラガスが集荷され、選果場で作業に当たる関係者

 JAいわて花巻の2021年産アスパラガス出発式は8日、北上市和賀町煤孫の同JA西南アスパラガス選果場で行われた。県内一の栽培面積と販売額を誇る同JA産アスパラの本格的な出荷時期を迎え、参加者は全体目標とする出荷量200トン、販売額2億円の達成を誓い合った。

 20年は新型コロナウイルスのため中止され、2年ぶりとなった出発式には生産者や同JA、市などの関係者約40人が出席。

 同JA北上地域野菜部会アスパラガス専門部の佐藤祥行部長は「大雪も消え、いよいよアスパラの時期が来た。秋まで約150日、休まず収穫出荷していく。風雨、台風にも負けないよう目標達成へ頑張っていきたい」と決意を述べ、伊藤清孝組合長も「選果機を利用し、よりブランド力が向上したアスパラを提供できる」と強調。髙橋敏彦市長も激励した。

 夏油神楽保存会が疫病退散、作業の安全を祈願し権現舞を奉納。佐藤部長、伊藤組合長、髙橋市長らがテープカットし、参加者全員がジュースで乾杯。アスパラを積み込んだトラックを見送った。

 今年は4月20日から選荷が始まった。当初は霜の影響で少なめだったが最近数日間で増え始め、今月8日も選果場で関係者がアスパラの曲がり、穂先の開きなどをチェックし、結束などの作業に当たった。

 ピークは今月中~下旬の見込み。選果は春芽が6月下旬まで、夏芽は7~9月の予定で、県内をはじめ関東地方に出荷される。

 同JA産アスパラは寒暖差を生かした甘さと、夏芽は緑色の濃さが特徴。作付け面積は花巻、北上、西和賀、遠野の4市町合わせて137・1ヘクタール。北上は79・3ヘクタールで半数以上を占める。

 昨年の同JA全体の出荷量は146トン、販売額は1億5573万円だった。同JAは今年、簡易雨よけ栽培の普及により10アール当たり収量の向上、栽培マニュアルによる技術底上げ、関係機関一体の生産販売などで販売額2億円を目指す。

▲アスパラガスの出発式でテープカットする関係者

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