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まるで本物 深堀さん金魚アート 県立美術館 あふれる躍動感【岩手】

本物そっくりの金魚アートが注目を集めている深堀さんの作品展

 透明樹脂に金魚を描く斬新な手法で注目を集める現代美術家・深堀隆介さんの作品展「金魚鉢、地球鉢」は、盛岡市の県立美術館で開かれている。ひれの動きからうろこの光沢まで本物そっくりに描かれた金魚アート約300点を展示し、来館者の目を楽しませている。6月13日まで。

 深堀さんは1973年、愛知県生まれ。アーティストとして悩んでいた2000年、何気なく飼育していた金魚の美しさに心を奪われて以来、真上から見た金魚をモチーフとした創作を続けている。

 金魚アートは器に流し込んで固めた透明樹脂に絵の具で直接描き、何層も重ねて作品の立体感を出す。今展では、描き方で試行錯誤を重ねていた初期作をはじめ、ますを器にして作られている「金魚酒」シリーズ、金魚すくいの屋台を再現した最新作まで約300点を公開し、深堀さんの集大成とも言える展示内容となっている。

 このうち作品「方舟2」は、水草などが入った木箱の中を金魚の群れが泳ぐ様子を表現。卵からふ化して稚魚から成魚となり、水面に浮かんで命を終えるまでの金魚の一生がテーマ。日陰に隠れる姿なども細部にわたって描かれ、金魚のあふれる躍動感や生命力を感じさせる力作となっている。

 深堀さんは「金魚は日本人としての喜びを表現できる最高のアート。上から見た時の美しさは素晴らしい。水面に映る自分自身と対峙(たいじ)しながら、生きる意味を感じることができる」と魅力を語っている。

 展示時間は午前9時30分~午後6時。月曜休館。問い合わせは同館=019(658)1711=へ。

▲金魚すくいの屋台を再現したアート。写真撮影もできる

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