北上・西和賀

旬の山菜売り込み スーパーへ臨時出店 国道通行止めで 道の駅錦秋湖【西和賀】

旬の味覚を求める人でにぎわった道の駅錦秋湖の臨時出店

 西和賀町大石地内の国道107号ののり面異常による全面通行止めを受け、休業している道の駅錦秋湖は15日、北上市流通センターのスーパーオセン北上店(小笠原弘明代表取締役社長)で臨時出店を開始した。初物の「西わらび」をはじめとする山菜や加工品など西和賀の特産品を並べ、新鮮な旬の味覚を威勢よく売り込んだ。臨時出店は同店入り口付近に6月15日まで開設され、午前9時から午後3時まで営業する。

 初日は採れたての生ワラビ15キロが30分ほどで売り切れたほか、あく抜きワラビ、ヤマウド、シドケ、ギョウジャニンニクなど地元産の山菜を販売。どぶろくや寒ざらしそば、そばだんごなども店頭に並び、大勢の来店客でにぎわった。

 同道の駅は崖崩れの危険に伴う国道107号の通行止めにより長期休業となっているが、運営する西和賀産業公社(代表取締役・細井洋行町長)ではシーズンを迎える西わらびを多くの消費者に届けたいとして北上への出店を企画。オープンに合わせてトップセールスを行った細井町長は「特産品を販売し売り上げを確保するとともに、こういう場所を借りて改めて西和賀の魅力をPRすることで多くの人に評価してもらう接点にしたい。山の幸などを季節に合わせ提供していく形を考えたい」と語った。

 ワラビを購入した釜石市の髙橋智子さん(56)は「くせがなく、とろっとして食べやすいので毎年買っている。西和賀は景色も魅力的。道の駅が休業なのは残念だけど、こういう場所で特産品を買えたのは良かった」と話していた。

 同公社によると、本年産ワラビは量、質とも良好。収穫は5月いっぱいをピークに6月下旬まで続くといい、店頭に並ぶ数量も今後増加していく見通しだ。

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