北上・西和賀

山の恵み 魅力捉え 八重樫さん キノコ、草花写真展示【北上】

八重樫さん(左)が撮影した多種多様なキノコの写真展

 北上市上江釣子の八重樫健一さん(71)のキノコを中心とした写真展「奥羽山系の恵みに感謝 PART3」は、同市の江釣子地区交流センターで開かれ、多種多様なキノコ類や草花などの写真が展示されている。

 これまでも同センターで同様の展示会を開いており、2019年12月に続く出展。今回は西和賀町と花巻市東和町の山林で5、6年ほど前から20年までに撮影したムキタケやボリ、マサカ、コウタケ、シメジ、ナメコなど10種類ほどのキノコ類の写真が並んでいる。

 このほかに、カタクリ群落やシラネアオイ、フクジュソウ、コゴミといった草花、山中で目撃したクマ、カモシカ、テンの写真、キノコ採りの道具など、合わせて70点ほどを展示している。

 八重樫さんはキノコ採り歴40年以上の大ベテラン。「昨年はボリが豊作だった。全体的によく採れたが地球温暖化の影響からか、出る時期が後ろにずれてきている」と指摘する。

 「その時期に無くても定期巡回して歩けば時期が遅れて出てきたり、新規に見つかるものもある。とにかく継続して歩くこと」と秘訣(ひけつ)を語る一方、林道は土砂崩れなどで年々入れない場所も多くなり、採取には苦労を強いられているという。

 写真ではアップの迫力ある一枚物、一面に広がるキノコ類と、さまざまな姿をとらえている。

 八重樫さんは、「キノコに詳しい人も、そうでない人も、ぜひ写真から、多種多様なキノコの魅力を感じてほしい」と呼び掛けている。

 展示は6月末まで。開庁時間内で土日も鑑賞できる。入場無料。

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