一関・平泉

1年半ぶり「空の旅」 熱気球係留体験搭乗会【一関】

1年半ぶりに開かれた係留体験搭乗会で、朝日を浴びながら飛行する熱気球=29日午前7時35分、一関市萩荘

 一関・平泉バルーンフェスティバル実行委員会主催の熱気球係留体験搭乗会は29日、一関市萩荘の一関運動公園多目的広場で開かれた。2020年度は新型コロナウイルスの影響で全て中止されており、19年12月以来約1年半ぶりの開催。感染防止対策として事前申込制で行われ、家族連れらが「空の旅」を楽しんだ。

 係留体験搭乗会は、毎年秋に開かれる一関・平泉バルーンフェスティバルのPRや熱気球の普及啓発などを狙いに、フェスと同様に12年度から開かれている。20年度は新型コロナの影響で開催を断念したが、21年度は感染防止対策を徹底した上で実施することを決めた。従来は直接会場を訪れれば誰でも搭乗できたが、事前申込制とすることで参加者を絞る。基本的には1回につき1組の搭乗とし、少数同士の場合は2組搭乗となるが、ビニールシートでバスケット内部を仕切って接触回避を図ることとした。

 同日は午前7時スタートで、日が差す絶好のコンディションとなった。11組33人が申し込み、中には盛岡市や北上市、奥州市から訪れた人もいたという。家族連れが中心で、スタッフの指示に従って一関市の熱気球「黄金の國 一関・平泉号」のバスケットに乗り込み、離陸して約20メートルの高さまで上がると、子供たちは手を振って喜んでいた。

 同市川崎町から親子4人で訪れた千葉利翔君(7)=川崎小学校2年=は「景色が良かった」、弟の世翔ちゃん(5)は「ゆらゆらしていた」、妹の愛娘ちゃん(3)は「楽しかった」と語り、母愛美さん(34)は「初めて乗って結構揺れたが、すごく楽しかった」と笑顔を見せていた。

 実行委では、21年度は12月までバルーンフェス期間中を含めて12回の体験会を計画しており、次回は6月5日に油島小グラウンドで開催予定。従来は県観光協会の補助金を活用していたことで無料だったが、21年度から有料化(中学生以上1000円、小学生500円、幼児無料)し、運営費に充てる。

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